外道武士
ブリッジ状態の四つん這いという奇怪な姿勢ながら、この『黒の者』は肉食獣並みの敏捷な動きを見せた。
猛流の周囲を跳ね回り、鋭く発達した爪で、牙で、彼を切り裂き、引き裂こうとする。
何とか受け太刀するものの、人間の動体視力では捉え切れない動き。
「…永久子」
刀を構えたまま、猛流は呟く。
同時に。
「っ!」
『黒の者』が立ち止まって警戒する。
猛流の足元に発生した黒い影のような空間。
そこから兜鉢が、面具が、胴が、袖が、佩楯が、草摺が。
具足の部位が瞬時に飛び出してきて、猛流の肉体に装着される!
猛流の周囲を跳ね回り、鋭く発達した爪で、牙で、彼を切り裂き、引き裂こうとする。
何とか受け太刀するものの、人間の動体視力では捉え切れない動き。
「…永久子」
刀を構えたまま、猛流は呟く。
同時に。
「っ!」
『黒の者』が立ち止まって警戒する。
猛流の足元に発生した黒い影のような空間。
そこから兜鉢が、面具が、胴が、袖が、佩楯が、草摺が。
具足の部位が瞬時に飛び出してきて、猛流の肉体に装着される!