外道武士
袈裟斬り!

しかし『黒の者』は片手でその刃を弾き、もう片方の手で殴りかかる!

瞬時に刃を引き、打撃を受け太刀する猛流。

数合の打ち合いの末。

「がっ!」

猛流は面具越しに『黒の者』のアッパーカットを食らって、地下道の天井に叩きつけられた!

人間の時の魂は脆弱でも、『黒の者』の肉体としては強力。

間違いなく上位の部類の敵だ。

…外道武士が具足を手に入れて激化するようになった『黒の者』との戦い。

『黒の者』もまた、過去には殆ど現れる事のなかった上位の存在が頻繁に出没し、牙を剥くようになった。

本気で人の世を滅ぼし、外道武士を根絶やしにしようとしている意思の表れか。

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