○○地獄

デンファレ女王は、家来を一人呼び付けました。
「おい、そこの者！近くへ！」

「デンファレ女王！すぐに！」

家来は慌てて、デンファレ女王に近付きました。
デンファレ女王は悩んでいるようです。
「聞くが。お前は妖精を見たことがあるか？」

「デンファレ女王、妖精ですか。いえ、私は無いです」

「妖精は存在するのか、しないのかどっちだ？」

「デ、デンファレ女王…。私には決めかねます」

「使えん奴だな。もう、よい。下がれ」

「デンファレ女王！ありがとうございます！失礼します！」


家来は、思わずお礼を言ってしまいましたがデンファレ女王は気付いてない様子です。
デンファレ女王の質問に正解はありません。
その時の気分で変わります。
別の日だと、「首を、はねろ！」と、怒鳴ることでも違う日なら、命が助かった者は数え切れません。

家来達は、いつも緊張しておかなければなりません。
デンファレ女王本人は、家来達がビクビクしてるなど考えもしませんでした。

「女王の言うことに、間違いは無い」

これがデンファレ女王の考えです。