‡キス魔な彼氏‡
「あの…嘘は付いてませんよね?」
あたしは聞いた。
「えっ!?嘘っ!?付いてないよ(笑)正真正銘二年生ですよ」
う~ん。
嘘を言ってるようにも見えないけど…。
見た目が…。
ねぇ。
「握手…」
「え?」
「握手してくれないの?」
握手…?
あたしは視線を下に落とした。
あ…。
先輩はずっと右手を差し出していた。
「あっ!はい!!」
あたしは慌てて握った。
って!!!!
何握ってんの!!
あたしっ!!!!
「やったぁっ!」
そう言って先輩はあたしの手を強く握った。