‡キス魔な彼氏‡


「ちょっ…触んないで…っ」



あたしは嫌がった。



「昨日はごめんね。いきなりあんな変なこと言って」



今更謝られたって…!!



「ちゃんと自己紹介するね。俺、宮下千尋。大学二年生。よろしくね」



そう言ってその千尋先輩という人は右手を差し出した。



「えっ!二年生なんですか!?」



二年生ってさ…



もっとこう、落ち着いててさ…



大人の雰囲気を一年生よりは醸し出してるよね……?




あたしはその先輩を下から上へ視線を動かして見る。



「そんな見つめないで(笑)」



先輩は笑う。




これが二年生!?



どっからどう見ても一年生なんですけど!!



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