魔の手
「あのー、すみません。」

後ろから突然声をかけられ、ぎょっとした。振り向くと、スーツを着てる30代くらいの男性が2人いた。


(図書館の人…?)

「あの、川崎亜美さんですか?」

「あ、はい…そうですけど…」

そう言うと、男性は意味ありげな視線を交わす。

「あの、それがなにか…」

「いいえ、でままた後ほど。」

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