say my name -キミノ スキナ ヒト-



「なんの考えもなしに、
太一の家に行ったこと。

壱佳のキモチも考えないで、
本当にごめんなさい。」






















深々と頭を下げるあたしに、
壱佳は優しく声をかける。



















「気にしてないよ。

うち、太一のコト、
吹っ切れたの。」








「え…?」




















頭を上げて聞き返す。






















「うちね、

そらと、付き合うことにした。」









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