say my name -キミノ スキナ ヒト-




「…うそ…」


















壱佳は驚きが隠せない表情で
唇を噛み締めた。























「そーだったんだぁ…。

でも、太一は
知らないわけでしょ?

じゃあ、聞かなかった
ことにする。」










「…あきらめちゃうの?」









壱佳は?



太一を思っていたい
んじゃないの?





























「あたしは、
いとこじゃなくても

太一とは付き合えない
って、わかっちゃった。」








< 228 / 279 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop