say my name -キミノ スキナ ヒト-



甘夏は拳が震える程
強く握り締めていた。








「ねぇ…


そんなんじゃ、
『俺たちは悪いこと
してない』なんて

言えないんだよ?」









髪を染めているのだって
自分の好きなことしてたって



世間から見放されるのは
当然じゃない。










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