恋人未満友達以上


日が落ちた




「帰ろう」



「え?」




今からカラオケに行こうとした時だった




彼が私の制服の袖を引っ張って引き止めた




「…………うん」





二人並んで帰ることもなくなるのかな?




河原にさしかかった




「あ、綺麗」



「ほんとだな」





河原の川に三日月が綺麗に写っていた




「見てこっか」




「うん」




彼の背中を追って河原を降りていく




「ひゃっ!」




「わっ」





河原が少し湿っていてズルッと何かに足をとられた




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