大人の恋愛~背徳の行方~
「梨桜、俺の話を聞いて欲しいんだが・・・・・」

「うん、私も話がしたかった・・・。」

「梨桜、俺・・・・・・・」

「結婚するんでしょ!聞いたよ!」

「どうしてそれを・・・理か?」

「ううん、違う。理は、私には、螢の話は一切しないから・・・・
 他から耳に入った・・・・。 おめでとう。良かったね、いい人が
 見つかって。」

「・・・・・・・・・・・・梨桜・・・・・好きだ・・・・」

「えっ・・・・螢・・・何言ってるの・・・あなた結婚するんでしょ!」

「入社式の日に、梨桜に会ったら、再度確認した。
 俺は、梨桜が好きで、愛してるって・・・・・。
 確かに、真紀とは付き合っているが、結婚も俺の意志なんかそっちのけで
 どんどん真紀が話を進めてしまって、どうにもこうにも、気が付いたら
 逃げられなくなっていたんだよ・・・・。
 でも、俺が愛しているのは、梨桜だけだ・・・・。」

「螢・・・・・・そんな事言われても、私はどうすればいいの?」

「梨桜、やっぱり、俺と付き合えないか!?」

「私に、愛人になれって言うの!!!!」

梨桜は、螢のあまりの言葉に、涙が出てきた。

そして、螢は、梨桜を抱きしめながら

「梨桜、愛してる・・・・俺には、梨桜だけなんだ・・・・」

螢は、梨桜を抱きしめながら、項にキスを落し始めた。

「螢・・・・止めて・・・・螢・・・間違っているよ・・・・お願い」

それでも螢は、梨桜にキスを落した。
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