大人の恋愛~背徳の行方~
結局、その日は、一日中、ベットから梨桜は出してもらえず、
病み上がりの躰なのに、螢に思う存分抱かれた・・・。

そして、その夜も、螢は、泊まった。

日曜日、さすがに、螢に一度帰るように促し、螢は、渋々帰って行った。

ピンポーン ♪

「はい?」

「私よ、環よ」

「どうぞ・・・・」

「螢さんは?」

「やっと帰した・・・・・」

「結局、戻ったのね!?」

「・・・・・・・・・・・・・・」

梨桜は小さく頷いた。

「全く、螢さん、結婚止めないんでしょ!?」

梨桜は、何も言えず、また頷いた。

「仕方がないわね・・・・泣きたいときは言いなさいよ!分かった!」

「うん、環、ありがとう・・・」

「しかし、螢さんの我儘にも困ったわね・・・・梨桜を
 どうするつもりなのかしら?」

「解んない・・・でも、愛人には、なりたくない・・・・・」

「当たり前よ! いい、次は無よ!螢さんにちゃんと言いなさい!」

梨桜は、環の言葉に頷くことしか出来なかった。
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