大人の恋愛~背徳の行方~
4月も、あっという間に過ぎ、結局、梨桜は、歓迎会の後から
再び、螢と付き合い始めた。

螢は、殆ど、平日は、梨桜のマンションへ帰って来ており、

土曜日の朝になると、仕方なしに、梨桜に説得されて家に
帰って行った。

幸子も、理も呆れており、理は、梨桜の名誉の為に、幸子には、

「螢が、梨桜を離さないんだよ・・・・俺が注意しても、駄目なんだ」

「解っているわよ。梨桜ちゃんは、螢を拒みきれないのよね・・・・
 困った子だわね・・・。自分の息子ながら、呆れてしまうわ・・・・」

幸子も、どうしていいのか解らなかった。

そのためにも、香奈に会いたかったのだ。

予定通り、理は、幸子と義也を連れて、新潟の梨桜の実家へ
遊びに行った。

その話を聞いた螢は、呆然としながら

「何で、梨桜の実家なの?」

と、しつこく幸子に聞いていた。

「言わなかったっけ!香奈ちゃんとは、お友達!!ちなみに聡子さんとも
 お友達!! お父さん達も、今回、会うのを楽しみにしているのよ!
 別に、あなたが梨桜ちゃんと別れても、理は梨桜ちゃんと友達なんだし
 良いでしょ!!
 それに、引っ越しは、4月の連休でするんだし、その時は、手伝うけど
 5月の連休は、私達は何も予定がないんだからいいじゃない。
 私達の行動が、あなたや松平の家に迷惑かけるわけじゃないでしょ!」

幸子は、そう螢に話、螢を説得させた。
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