大人の恋愛~背徳の行方~
梨桜は、連休に入る前に、連休中は、螢が、引っ越しで忙しいだろうから、
実家へ帰ろうと思い、螢に話すと、不貞腐れながら、

「えっ、帰るの・・・・」

「だって、螢は、忙しいでしょ!? 私も、長い休みじゃないと
 帰れないし、それに螢も真紀さんの手伝いをしないとならないでしょ!?」

「・・・・・・・・・・」

「螢・・・・4月の連休で良いから・・・・5月は、理たちが向こうへ
 行くから、入れ違いでなら良いでしょ!?」
 
「・・・・うん、解った・・・・」

螢は、渋々承知した・・・。

梨桜は、半分呆れながらも、梨桜が螢を置いて出かけることに、
トラウマを感じているようで・・・・・

梨桜は、そんな螢に、いつ別れ話を切り出そうかと悩んでいた。

『このままでは、皆が不幸になる・・・でも、これで私が離れたら
 今度こそ螢は、可笑しくなるのではないか?
 否、螢には真紀さんがいるのだから、自分が出る幕でない・・
 でも、梨桜は、螢を愛している・・・・』

いつも、頭の中は、このことを考えていた。

そして、4月の連休初日、梨桜は、新潟へ帰り、螢は、新居への
引っ越しを行った。
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