大人の恋愛~背徳の行方~
螢は、家族全員で、新居に向かった時、

「螢、ここだと会社とちょっと離れているんじゃないの?」

幸子は、心配しながら螢に聞くと

「うん、真紀の実家の近くの方が、真紀が良いでしょ!
 それに、俺は、この7月から海外事業部へ移動になるから、
 そうすると、帰りは遅いし、ともすると会社に泊まることに
 なるから。」

螢が、そう説明すると

「なら良いんだけど・・・・・わざわざ、今より遠くならなくても・・・」

「母さん、良いんだよ。どうせ、マンションへは、寝るだけにしか
 帰らないんだから・・・・」

幸子は、何も言えずにいると

「母さん、螢だって子供じゃないんだから、大丈夫だろ!」

義也もそう幸子を宥めてくれた。

マンションに着くと、既に、真紀たち家族は到着しており
荷物も、どんどん運び込まれていた。

「あれ、螢、ベットって、シングルにしたんだ!?」

理が、螢に聞くと、

「あぁー、俺は一人で寝たいタイプなんだよ!!」

そう螢が答えると

『梨桜とは、一緒に寝る癖に・・・』

そう心の中で、悪態をつく理であった。
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