大人の恋愛~背徳の行方~
そんな和やかな雰囲気の中、飲み会は終わり、皆は二次会のカラオケに
行くことになったが、梨桜は、今日一日で、だいぶ疲れたので、
一人だけ帰ることにした。

環に、こっそり

「ごめん、疲れたから、帰るね・・・こっそり帰るから、蘭子を
 よろしくね!」

「うん、解った。こっそり帰りなよ!」

「うん、じゃー、また来週ね」

梨桜は、こっそりグループから抜けると、駅に向かって歩き始めた。

歩いていると、

「梨桜ちゃん、待って!!」

梨桜が振り向くと、螢が走って来た。

「高丘さん、どうしたんですか?」

「うん、梨桜ちゃんが帰るのが見えたから、追いかけて来たんだ・・・
 一緒に帰ろう。送るよ。」

「えっ、皆さんとカラオケに行かなくて、良いんですか?」

「うん、大丈夫だよ。それに俺も、明日、また説明会があるから。
 今日は、早く帰りたかったんだ・・・。」

その日が、梨桜と螢の出会いであった・・・。
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