大人の恋愛~背徳の行方~
梨桜は、部屋に帰ると、螢にメールを入れた。

『ただいま帰りました。楽しかったよ。』

余計な事は書かずに、それだけをメールした。

『お帰り。良かったな。来週、そっちに行くとき、連絡する』

そう返信が帰って来た。

梨桜は、どうにか負のスパイラルから解放されたようだった。


それから、梨桜は、会社の近くで、お花のアレンジ教室を捜した。

実家の聡子にも相談したら、聡子の先生が、教室を開いていると聞き
早速、連絡を入れると、見学に来ても良いと言われ、日曜日に見に行く
事にした。

梨桜は、香奈と違って、センスはないかも知れないが、花を弄るのは
好きだった。

それに、聡子の教えてくれた教室は、日曜日の午前中もしており、
梨桜の場合は、平日は、帰宅時間がまちまちの為、確実の休みの日の
教室が良かったのだ。

梨桜が、見に行った教室は、日曜日という事もあってか、若い女性が
多く、皆生き生きとお花を弄っていた。

そこは、ガーデニング教室もしており、梨桜は、益々気に入り、
すぐに申し込んだ。

こうして、梨桜は、少しだけ自分の時間を持つようにしていった。
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