大人の恋愛~背徳の行方~
螢の話を聞き、梨桜は、

「私も、螢を愛しているわ。でも、愛しているからって、どうにも
 ならないこともあることを、十分に承知している。
 だから、私は、これからは、螢だけの生活じゃなくて、少し自分の
 時間も作ることにしたの。」

「なに、自分の時間って?」

「アレンジを習う事にしたの。母が花と接していると、幸せよ!って
 いつも言ってたけど、私は香奈と違って、センスがないからって
 諦めていたけど、センスなんて関係ない、自由にしていいのよ!って
 母に言われて、やってみようと思ったの。
 それに、そこでガーデニングも教えてくれるのよ!!
 私の、日曜日の楽しみが出来たんだ・・・」

「そうか・・・・梨桜、俺達、もう少し、良い関係で付き合って
 行けるかな?」

「うん、そうね。今度苦しくなったら、螢に言うね!!」

「うん、そうして・・・。梨桜が苦しむのは、正直耐えられないから」

「解った・・・・」

二人で出した結論は、今は、表面上は変わらないかも知れないが、
二人とも、心の持ち方が明らかに変わりつつあった。

こうして、梨桜と螢は、再び、一緒に居るようになった・・・・。
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