大人の恋愛~背徳の行方~
離婚が成立した螢を、梨桜は、複雑な思いを抱いていた。

たとえ夫婦仲がどうあれ、子供がいるのだ・・・・

子供は、大人に振り回せれて、それを否応なしに受け入れるしかない・・・

結局、螢の離婚は、高丘、松平、両家の家族を巻き込み、そして
今はまだ理解しなくても、子供が一番の被害者に違いなかった・・・・

そんな事を考え、梨桜は、複雑な思いを抱きながら、ランチの時、

「ねぇー、理、結局、一番の被害者って、子供だよね!?」

「そうだな・・・・だからこそ、親が幸せにならないと、子供は、
 不幸になるんだよ・・・・
 子供は、親が幸せであれば、子供も幸せになれるんだよ!
 親は親で、子供が幸せなら、また親も幸せになれるけどな!」

「ん・・・理、深いねぇ・・・・・」

梨桜は、理の言葉に、大きく頷いた。

そして、螢は、予告通り、水・木と、梨桜の部屋に泊まり、
二人は、愛と絆を深め、梨桜が、休暇が取れ次第、NYに
いく事を約束して、螢は、再び、NYに渡米した。

そして、今までは出来なかった、電話も、お互いが、頻繁に
掛けるようになり、螢のストレスも、日本とアメリカで、
離れてはいても、お互いの声が聞けるだけでも、ストレスは
軽減されていった。
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