大人の恋愛~背徳の行方~
翌日、梨桜達は、サークルに顔を出すと、翼が、

「おっ、来た来た!さぁー御嬢さんたち、こちらへ・・・」

そこには、昨日いなかったメンバーも揃っていた。

そんな中でも、理と張り合うほどのイケメンがおり、理とどことなく
似ていたので、梨桜は、そのイケメンが、理の兄だと解った。

「今年の新入生達だよ・・・・」

翼が紹介すると、全員が、自己紹介をしてきた。

あのイケメンは、やはり理の兄で、『高丘 螢』と、名乗り、
梨桜は、理と違う魅力に、魅入ってしまった。

そんな梨桜に環が、

「梨桜・・・・梨桜・・・・」

環に、腕を突かれ、ハッとして

「あっ、ごめん。ボッーとしてた・・・・。」

梨桜は、自分が螢に見惚れていたことが恥ずかしくなり、顔を真っ赤に
してしまった・・・・。

「フフフッ、梨桜ちゃんは、螢が好みかな!?」

「い・・・いえ・・・すみません。あんまり綺麗だったので・・・つい・・」

「ブハハハッ・・・男に綺麗って・・・梨桜ちゃん最高・・・・・」

翼が大笑いすると、皆もつられて笑った・・・。

「翼、からかうのは止せ。梨桜ちゃんが困っているだろう!?」

螢が、翼を窘めた・・・。
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