大人の恋愛~背徳の行方~
「部長、今年の新人は、顔と大学で選んだんですか!?」

「バカ言え、顔はともかく、このメンバーは、いずれは海外事業部へ
 移動するメンバーで、この度の入社試験の上位4名だ。
 女子二人は、ついこの間まで、T大の交換留学生で、帰国してきた
 ばかりの才女だ。
 お前らも、しっかりやらないと、この6人に追い抜かれるぞ!!」

「ヒヤァー・・・それは恐れ多い!!」

ヤジが飛んでいる中、部長が

「じゃー、高丘・久保・中島・君たち三人は営業1課へ、黒木・・
 教育を頼むな!!」

「それから、残りの、伊丹・坂上・水無瀬、君たちは、営業2課で
 高丘・・・新人教育頼むな!!

 あっ、それから、この高丘と、新人の高丘は、兄弟だからな!!」


『えっ・・・・・・お前ら兄弟二人共、T大かよ・・・・』

と、ヤジが飛ぶ中、梨桜と螢は、呆然としていた・・・・。

『まさか・・・・螢が、新人教育担当って・・・・ありえない・・・』

心の中で呟くと、理と環も、顔を引き攣らせていた。

しかし、当の梨桜は動揺を隠し、久保たちと一緒に、螢の前に行き

「「「よろしくお願いします」」」

と、頭を下げた。
< 90 / 232 >

この作品をシェア

pagetop