大人の恋愛~背徳の行方~
結局、梨桜は、熱が出てきた為に、意識が朦朧としながら、螢に
付き添われるように、部屋に帰った。

「梨桜、ほら、着替えて・・・・体温計はどこ?」

「うん・・・・チェストの一番上に入ってる」

頭の回らない梨桜は、来ていたスーツを脱ぎ、パジャマに着替え始めた。

梨桜は、いつも、ブラを外してパジャマを着ており、何も考えずに
着替え始めた。

梨桜は、とにかく横になりたかった・・・・。

服を脱いで、すぐにベットに入ると、螢が、

「梨桜、体温測って!、それから、これも飲んで」

螢に言われても、既に熱が高く、梨桜は意識が朦朧として、何も
出来なかった。

それを見た螢は、

「まずいな!梨桜、体温測るぞ!」

螢は、パジャマのボタンを1つ外すと、脇に体温計を挟んだ。

その際、梨桜の綺麗な胸が見え、思わず、自分の分身が固くなるのが
解ったが、

今は、自分の事より、梨桜の躰が大事だと、自分に言い聞かせ
螢は、淡々と熱を測った。

「39度か・・・・・」

螢は、チェストの中の薬箱を確認して、冷蔵庫の中の水と
熱さまシートを持って、梨桜の側に来た。

梨桜に薬を飲ませたいが、この分では無理だろうと、螢は、
自分の口に水を含み、梨桜の口の中に、薬を入れ、口移しで
梨桜に薬を飲ませた。

螢は、久しぶりの梨桜の唇に、まるで拷問を受けているような気分だった。
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