大人の恋愛~背徳の行方~
螢は、結局その晩は、梨桜の側に着いていた。

夜中に、汗をかいた梨桜に、着替えさせたり、熱さまシートを張り替えたりと
甲斐甲斐しく世話をした。

ただ、梨桜の着替えは、螢にとって、拷問そのもので・・・・

朝になると、梨桜は、目を覚ました。

「う・・うん・・・」

一瞬、自分がどこに居るのか解らなかった・・・・。

しかし、ベットの脇の人影が誰なのか、すぐに解った。

それは、螢の匂いだった・・・・。

そして冷静になった梨桜は、螢が、一晩中看病してくれたことも理解した。

そして・・・・・・考えたくなかったが、着替えも、螢がしてくれたんだと

「螢・・・・螢・・・・起きて・・・・」

「う・・うん・・・梨桜!熱は?」

「大丈夫よ。下がったみたいだから・・・・螢、ありがとう・・・」

「梨桜・・・・・・・ゴメンな・・・・あの時、傷つけて・・・・」

梨桜は、何と答えようかと考えてしまった。
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