学園アイドルRTD
「何で黙ってんだよ」

「そ、そっちこそ」

「…わ!」

ビクッ

「何!?」

「なななななぁ…」

「何?」

「と、隣行っても、い、いか?」

「何でですか、嫌ですよ」

「俺、こ、高所恐怖症なんだよ…」

「え…。はぁ、しょうがないな…」

ユラッ

龍太郎は、

怯えながらも、私の隣に移動してきて、座った。

「大丈夫?」

「お、おう」

隣にきた龍太郎と、

肩が触れていて、少しドキドキした。


「なぁ」

「何?」

「前、付き合ってもない人とキスできないって、言ったよな?」

「…うん」

「つまり、付き合ってたら、してもいいってことだよな?」

「さ、さぁ」

「もしかして、ファーストキス、まだ?」

かぁぁぁぁぁ…

「赤くなってるしー!」

「バカ!そんなんじゃ…」
「立つな!揺れる…」

「あ、ごめ…」
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