学園アイドルRTD
「俺、小学生の時、リトルリーグで野球してたんだ。

そこで、ピッチャーしてた。

体ができないうちから、硬球を1日100球近く投げてた」

「じゃあ、体に負担がかかってたんじゃ…」

「その通り。
俺、実は右投げなんだ」

「え?でも、今は左で…」

「肩を…壊したんだ」

「え…」

「肩にはずっと、違和感を感じてた。

でも、先輩を差し置いてのエースだったからさ、なかなか言い出せなくてさ…。

肩を壊して、野球ができなくなった俺は、

何をするにもやる気が出なくて、小学生ながら、

ぐれてた(笑)」

いや、
笑い事じゃないでしょ!

と、地味に私は心の中でツッコミをした。

「そんな時、
リトルの監督だった俺の父さんがさ、

『気づいてやれなくて、ごめんな。
お前に、まだ野球をする気があるなら、
左投げに転向ないか』

って、
言ってくれたんだ。」

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