学園アイドルRTD
ガチャッ

「龍太郎!」

「美…玲…」

「龍太郎、私来たよ。
もしかして、夕食の時から具合悪かった?」

龍太郎は、

とても苦しそうに、

首を縦に動かした。

「全く…
顔色悪いとは思ってたけど…」

「ハァ…美玲、に…」

「え?何?」

「お、神崎」

「先生、龍太郎を帰さないで下さい」

「でも…」

「看病なら、私が明日1日側にいるから…お願いします」

グイッ

「きゃっ」

龍太郎の熱い手が、

私を引き寄せ、あっという間に龍太郎の胸におさまった。


「ここ、に…い、たい…」
「龍、わかってんだろ?39度近くもあるんだぞ?」

「い、つもの…こと、だし…。」

「しかし…」

「俺……こいつ、いれば…い、い」

「龍」

「ハァ…ハァ…たの、む…よ、兄貴…」


「…わかったよ」
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