学園アイドルRTD
なんとか、
自転車置き場まで言って、
家まで乗せていってもらった。
「落ちるぞ」
「え?」
「しっかり掴まれ」
「えっちょっ」
龍太郎は、
私の腕を掴んで、お腹の方に掴まらせた。
「…龍太郎の背中は、暖かいね」
「そ?」
「うん…。
なんか、安心する」
「ありがと」
「あはは…」
龍太郎の鼓動が聞こえる…
華奢に見えるけど、
しっかり筋肉ついてる…。
「甲子園…」
「何?」
「私は、
サポートとか、大した応援もできないけど、
ちゃんと支えるから…」
「うん」
「1秒でも長く…」
「わかってる。
それは、今のチーム全員が思ってることだよ。
だから、
任しといて」
「うん…」
その後は、
会話はないまま、家に着いた。
「今日は早めに寝ろよ」
「うん」
「じゃ」
「バイバイ」