学園アイドルRTD
「ずっと…こうしたかった。

すげー、嬉しい」

「うん…」

「美玲」

「ん?」

「大好きだよ」

「恥ずかしいよ…」

「…なぁ?」

「ん?」

「付き合ったら…

キスしてもいーんだよな?」

「えっ…」

「嫌?」

「う…」

た、

確かに言ったけど…

恥ずかしい…

でも、したい…。

「美玲?」

するか、

しないかを考えていると、龍太郎が声をかけた。

「無理しなくていーよ?

美玲のペースに任せるよ?」

いや…

きっとしたくてたまらないはず…。

付き合ったんだよね?

私達、カレカノだよね?

…だったら…

「いい…よ…」

「へ?」

「…キス…」

私は、恥ずかしくて下を向いた。

でも、

「美玲」

名前を呼ばれて、上を向くと、

チュッ

不意打ちに、

軽く触れるだけのキスがふってきた。

かぁぁぁぁぁぁ…

「ぷっ
顔真っ赤」

「だっ、

だって〜…」

ぎゅっ

「大事に、するから」

「…うん」

そう誓って、

私達はまた触れるだけのキスをした。
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