学園アイドルRTD
「一緒に帰らせてくんないかな?」

「え」

「弁当のお礼」

「……」

「だ…め?」

ぐわっ

ズルいですよ…
そんなカッコいい顔して、しかも、上目遣いって…

「はい…」

断れる訳がない…。

「やった」

「龍、昼飯食わねーで帰んの?」

「あ…」

「あの、私1人で帰れますよ…?」

「うーん…」

「じゃあ、一緒に食おうぜ?」

「でも、お弁当持ってきてないです…」

「俺のやるよ」

「え、いいんですか?」

なんのためらいもなくそう言ってくれた、
龍…さん?
の言葉が嬉しくて、
それだけで、胸がいっぱいになった。

「別にいーよ」
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