学園アイドルRTD
ガチャ

「ほら、着いたよ。」

「ん…」

「よいしょ…。

お風呂入った方がよくない?汗かいたでしょ?」

「ん…」

「無理か…

とりあえず着替えて。ほら」

私は、側にあった服を渡した。

「私、戻るね」

グイ…

「!?」

熱い手が、私の腕を掴んだ。

「行くな…」

「ちょ」

「側にいてよ…」

「龍太郎…

しょうがないな〜、まず着替えて。

私は、氷まくら作ってくる」

実は、

龍太郎のお兄さん(監督)に、一応持ってきてと言われていたのだ。

「戻ってくるよな?」

「戻ってくるも何も、

すぐそこだし」

うるうる…

お前は子供か!

「わかった、すぐ戻ってくるから。」



氷まくらを作って持っていくと、

龍太郎は着替えて、ベッドに入っていた。

「ど?気持ちいい?」

「うん…」

「寝たら?」

「俺寝たら、部屋戻るの?」

「うん」

「一緒に寝てよ」

「え?」

「お願い…」

「でも龍太郎さ、恋也(れんや)さんと同室だよね?
もうすぐ戻ってくるよ?」
「嫌だ…

美玲と一緒にいたい」

グイ…

ぎゅっ

「龍太郎…子供みたい(笑)」

「いーよ、子供でも」

チュッ

「そばにいろよ」

「うん。

だから、寝よ」

「…ん」

自分から初めてキスをした。

とても緊張した。
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