学園アイドルRTD
♪〜

着ていく服を選んでいると、ケータイが鳴った。

着信は、龍太郎から。

「もしも〜し」

『あ、もしもし?俺』

「うん。おはよう」

『はよ』

「どうしたの?」

『あのさ…今日、お別れ会の後、空港に見送りに行くじゃん?』

「そうだね」

『で、その後、…』

「その後?」

『俺と…デート、して、く、ださい』

「何で敬語?(笑)」

『なんか緊張すんじゃん!』

「うん、いいよ。

楽しみにしてるね」

『おう』

「うん」

実は、

付き合ってからは、部活が忙しかったり、

龍太郎の体調がすぐれなかったりしたから、

今日が初デートです!


あ〜、

声を聞いたら、今すぐ会いたくなっちゃった…。

『今すぐ会いたいな』

「え!?」

『え!?何』

「いや…別に」

私が考えてたことそのまま口にするから、

びっくりした〜…。

『声聞いてたらさ、会いたくなった。』

「私もだよ」

『ま、会場で』

「うん」

『気ぃつけて来いよ』

「うん」

『じゃ』

「バイバイ」

デートと聞いて、

始めに決めていた服を別のに変えて、

家を出た。
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