学園アイドルRTD
龍太郎side




ガチャ


やべ…

圭の存在すっかり忘れてた。

「お、兄貴じゃん」

「おう」

「あれ、美玲も?

あ、そっか、そういうことか。

俺邪魔?」

「別に、いてもいーんだけど…。」

「え!?」

「だよな。

初めてなのに誰かいたら声だしにくいよな」

「え、何で初めてって…」
「なんとなくだよ。

兄貴、どれくらいで終わる?」

「え…っと」

初めてだから、
時間をかけて、ゆっくりしてあげたい…。

でも、

俺が焦り過ぎて、早く終わる可能性もないわけじゃない…。

「うーん…2時間くらいかな」

「え!?そんなに!?」

「いや、美玲わかんないと思うけど、普通にこんくらいだから。

ま、してみたらわかると思うけどさ…。
圭、わりぃけど頼むわ」

「あ、わり。

ま、楽しんで」

そう言って、圭は家を出ていった。

残された俺達は、

なんだか気まずい雰囲気。
「美玲、とりあえず俺の部屋に先に行ってて。

飲み物持ってくから。

あ、カルピスで大丈夫?」
「う、うん…。

お邪魔します」


はぁ…

スカートとか反則だし!

でも、

もう我慢しなくていいんだよな。

優しくできるかな…?


俺は、そんなことを考えながら、

カルピスを作り、

部屋に持っていった。


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