学園アイドルRTD
「寒みぃな」

「だね〜。

手がかじかんで痛い〜」

「ったく、何で手袋して来ねぇんだよ。」

「今日は寝坊しちゃって…。」

「え、珍しいじゃん。

なんかあった?」

「え!?な、
なんでっもないしっ」

「あやし〜、ほんとか〜?」

「何でもないの!」

今日が楽しみすぎて、
全然寝られなかったなんて、

恥ずかしくて言えないし!
「はは…ほら、手貸せよ」
「え?」

「手繋いだら…あったけーだろ…。」

「う、うん…」


私達はご覧の通り、

周りの雪を溶かしてしまうくらい、

ラブラブです(笑)




「じゃ、放課後に校門でな」

「うん」

チュッ

「ちょ、見られたら…」

チュッ

「龍!?」

「気にすんなよ、お前は誰がなんと言おうと、俺の彼女なんだから」

かぁぁぁぁぁっ

「ったく、かわいすぎだしっ」

チュッ

「夜、覚悟しとけよ」

「もうっ」

「勉強頑張れよ」

「龍もね」

「おう!」

龍は、とびきりの笑顔を見せて、

廊下を武器の俊足で走っていった。
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