学園アイドルRTD
それは、
なんの前触れもなく、突然訪れた。
昼休み
俺は琢磨と弁当を食べるために、
図書室へ向かっていた。
すると
「やめてって言ってるじゃん!」
と、聞き覚えのある女の声が聞こえた。
声の方に行くと、
一緒にベスコンに出た、3年の杏実さんと、
転校生の漣ってやつが、
言い争ってた。
「何で私にかまうのよ!」
「好きだからだよ!」
「私を捨てたのはあんたでしょ!」
「違う!」
「聞きたくない!
早く元の学校に戻ってよ!」
「杏実」
「キャッやめてっ」
黙って見ていると、
漣が杏実さんに抱きついたから、
しょうがなく、仲裁に入ってやることにして、
声をかけた。