学園アイドルRTD

携帯を開くと、

もう8時になるところだった。

ようやく室内練習場の明かりが消えて、

龍がこっちに歩いてきた。

あぁ…

なんてカッコいいんだろう。

スラッと伸びた身長、

颯爽と長い足で歩いてくる姿―…。

やっぱり好きなんだ。

「龍!」

私は我慢できなくて、

龍に抱きついた。
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