学園アイドルRTD
「おわっ!?

み、美玲…?」

「急にごめん…」

「いや、いいけど。

どうした、こんな遅くまで」

「あのね」

「うん」

「私、このままじゃダメだと思って」

「おう」

「話にきたの」

「そっか…。

つか、手冷たいな」

「あ、うん」

「まだ少し寒いんだから、薄着すんなよな」

そう言って龍は、

エナメルからグラコンを出して私に着せた。

「龍も寒いでしょ?」

「大丈夫だよ。美玲が着てな」

「ありがとう」

「遅いから、帰りながら話そ、送るよ」

「うん」

私達は家に向かって、

歩き始めた。
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