学園アイドルRTD

3 2度目の夢舞台へ


予選1回戦当日

「準備いーか?

バス乗るぞー」

『うすっ』

「しゃすっ」

『しゃすっ』

「美玲、隣に乗れよ」

「いーの?」

「あったりめーよ!」

私は、

龍の隣に座った。

「緊張する?」

「別に」

「ぷっ」

「なんだよ」

嘘だ。

だって、繋いだ手が、冷えきってるから…。

「大丈夫だよ、龍」

「は?

き、緊張なっんか、し、してねーし」

「あはは…とにかく。

私が側にいるから」

「…おう…。」

きっと、

とてつもない緊張なんだろうな…。

もしかしたら、

ちょっとでもきを抜いたら、キャプテンっていう重圧に負けちゃうんだよ…。
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