学園アイドルRTD
「俺…一生大切にするから、美玲のこと」

「うん」


「俺さ、卒業後は、プロ野球に行こうと思ってる。

んで、もういくつかの球団からは、

「指名したいんだけど、どう?」的なこと言われてて…。

ま、当日のドラフト会議までどうなるかわかんねーけど、

いずれ、大学には行かないで、プロ野球に進みたいって、考えてる」

「うん」

「で、いずれは、アメリカで、力を試したい」

「アメリカって…、
もしかして、メジャー…?」


「そう。

だから、いっぱいこれからも心配かけると思うし、

不安にさせることもたくさんあると思う。」

「…。」

「でも、どんなに辛くても、苦しくても、美玲が側にいたら、乗り越えていける気がする。

それと、

俺を、もっと頼っていーよ」

「え?」

「甘えていーから。

俺が、美玲を支えるから。


それに、

まだ婚約の段階だし」

「うん」

「もう少し、お互いのこと知って、

俺がプロに入って、

美玲が高校卒業したら、正式に籍入れよ」

「うん…うん…」

「美玲?」

ぎゅっ

「…どうした?」

「…大好きだよ、龍」

「!?」

そんなこと言うのは、

反則だろ…

今までいろいろ我慢してきたから、

やべーわ。

「美玲…」

「ん?」

「ちなみにさ、子供って、ほしいとか思う?」

「もちろん!

野球チームが作れるくらいたくさんほしい!」

ガシッ

その言葉を聞いた瞬間、

俺の理性は崩壊して、

美玲の腕を引っ張って、俺の家に連れていった。



その後のことは、

…まぁ、ご想像にお任せします。(笑)

< 332 / 347 >

この作品をシェア

pagetop