学園アイドルRTD
3年後
「ママ〜」
「どうしたの?美龍」
「うぅ〜」
「泣かないの。
ほら、お父さんが野球してるわよ。
見て、ほら。」
「わぁ!パパだ〜!」
「カッコいいね〜。
美龍もいつか、お父さんみたいに優しくて、
どこかに強さを兼ね備えた女の子に、なれるといいね」
「?」
3歳になった美龍は、
まだ、私が言ったことは、理解できないみたいだったけど、
テレビの中で誰よりも懸命にボールを追う龍太郎をじっと、見つめていた。
「もう少し大きくなったら、貴方に話したいことがあるの。
私と、あの人の、恋のお話を…」
私は、
今も昔も変わらずに野球少年であり続ける夫を見ながら、
大切な我が子に、語りかけた。
end
「ママ〜」
「どうしたの?美龍」
「うぅ〜」
「泣かないの。
ほら、お父さんが野球してるわよ。
見て、ほら。」
「わぁ!パパだ〜!」
「カッコいいね〜。
美龍もいつか、お父さんみたいに優しくて、
どこかに強さを兼ね備えた女の子に、なれるといいね」
「?」
3歳になった美龍は、
まだ、私が言ったことは、理解できないみたいだったけど、
テレビの中で誰よりも懸命にボールを追う龍太郎をじっと、見つめていた。
「もう少し大きくなったら、貴方に話したいことがあるの。
私と、あの人の、恋のお話を…」
私は、
今も昔も変わらずに野球少年であり続ける夫を見ながら、
大切な我が子に、語りかけた。
end