学園アイドルRTD
キーンコーンカーンコーン
終わってしまった…。
やれるところは、
きちんとやった。
中間テストだって、
平均以上とれたんだから…
大丈夫。
そういえば、
私まだ、
智也君に、返事してない。
どうしたらいいのかな…
。
「美玲、テストどうだった?」
「微妙…
でも、やれるところは、ちゃんとやったつもり」
「そっかぁ…
話聞いてなかった割に凄いね。
私なんか、聞いてたのに、ほとんどわかんなかったよ…。」
「大丈夫だよ。
補習になっても、体育祭には出られるし!」
「だね!
あれ…智也?」
「…」
「死んでるし」
「智也君、大丈夫?
テスト終わったよ」
ガバッ
「おわっ!
テスト!あ、え?」
「大丈夫?
終わったよ」
「俺…
ヤバいんよ…」
「全然わからなかったんでしょ?」
「ちゃうねん!
全部…解けてしもた…」
『え!?』
「なんや、すらすらペンが進んでな、終わってみたら、全部解いてた…」
「凄いじゃん!」
「あれ…
ねむなってきたわ…
先生、おやすみ〜」
「おい、智也〜、起きろ〜」
「先生、寝かせてあげて」
「ん?」
「なんか、全部解けたとか言ってたから、頭使って、疲れたんだと思います」
「そっか、しょうがないな…
じゃあ、終わりにします。号令」
「起立」
がたっ
やっぱり、
智也君って、すごい人なんだ…
もう少しだけ、返事真剣に考えよ…。