学園アイドルRTD
「あ!
次の時間は、体育祭の個人の出場種目決めるからな」

『はい』

「あと、学級委員!」

『はい』

「俺、少し遅れるから、時間になったら、この種目黒板に書いて、先に始めてて」

『はい』

「美玲は、なにに出る?」

「私、バスケ以外したことないから、バスケかな…」
「じゃあ、私もバスケにしよ。
智也!起きな!」

びくっ

「んぁ!」

「次、体育祭の種目決めるってさ」

「マジか…」

「ソフトでしょ?」

「もちろん!
楽しみやなぁ…
先輩たちと戦えるんやもん!」

「でるかわからないじゃん」

「龍太郎は出ると思うよ」
『龍太郎!?』

「なんで呼び捨て!?」

「美玲、いつの間に龍太郎さんと仲ようなってん!」
「まぁ、いろいろと…」

「はぁ…
龍太郎さんが相手とか、勝てる気しないわ…」

「ん?」

「野球はさ、勝てる気するんやけど、恋愛はな…」

「ちょ、何言ってんの!?
違うから!」

「え〜
どうかな…美玲はそう思ってなくても、あっちはどうなんかな…」

「んなわけないって!
龍太郎は、野球が好きなの!
野球が彼女なんだから!」

「俺もだよ…
でも…美玲を好きになった…」

ドキッ

何こいつ

女の子より、色気あんじゃね?

うわー!

その上目遣いやめて〜

< 37 / 347 >

この作品をシェア

pagetop