学園アイドルRTD
『ハハハ…』

「お前の中学生の時の、全国大会見たよ。かっこよかったな」

「ほんまか?
おおきに。
先生も顔、負けとらんで♪」

「お、サンキュー♪」

やっぱり、野球部だった。全国大会に出てたってことは、すごい人!?


「じゃあ、次は、神崎」

「はい。
えっと…神崎美玲です。趣味は、ピアノで、野球部のマネージャー希望です。」

「おぉ!マネージャーか。野球部、マネージャー1人もいないらしいから、助かるよ」


「こんなべっぴんさんに世話してもらえるんなら、俺、いくらでも頑張れるわ」
「神崎は、どこ中出身?」
「○○中学です」

「マジか!先生もそこのO中のOBだよ。
えっと、バスケ部だったんだ。」

「はい。副キャプテンしてました」

「そっか。頑張れよ」

「はい」

「うん。じゃ、次の人」

「なぁ」

「はい?」

「美玲は、彼氏とかおるんか?」

「いない…よ?」

「そっか、これからよろしゅうな!」

「うん」

新しい友達、
新しい環境…
嬉しいはずなのに、もやもやしているのは、

きっと、バスケ部の話が出たからだ。
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