天然鈍感美少女と甘々裏表王子
「沙羅も龍君も部屋で待ってなさい。出来たら呼ぶから」
あたし達はお父さんに促され、あたしの部屋へと向かった。

「……はぁ〜〜。緊張したーー」
「え⁉︎緊張してたの⁉︎」
「当たり前だろ。彼女の家族に会うんだ。緊張しねぇわけねぇだろ」
あたしの部屋を物色しながら言う龍。
「…それより」
「ん?」
龍に手首を掴まれ、そのままベッドに押し倒された。
「りゅ、龍…?」
「さっき耳元で言われて、ビクってしてただろ」
「っち、違う…「なら今試してみるか?」
龍はフッとあたしの耳に息を吹きかけた。
「ひゃっ」
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