天然鈍感美少女と甘々裏表王子
「……っあの「もう寝るから」
え…
「風呂は明日入る」
そう言い、部屋に入って行った龍。
……喧嘩、って、こんな感じなんだ…
はは…初めてだからかなぁ……
こんな、悲しくなるの…っ
「ひっ…う…っうぅ…」
このまま、別れちゃうの…っ?
一回の喧嘩で?
「ふぇっ…りゅ……う…っりゅうぅ〜〜っ…」
「……ばか。何泣いてんだよ」
ふわっと誰かに後ろから抱き締められた。
でも、誰かって今、龍とあたししかいないし…
げ、幻覚?幻聴?それとも…
「ゆ、ゆ…幽霊…?」
「…ばかかお前は」
頭上から降ってきた言葉の次にくるりと向きを変えられた。
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