天然鈍感美少女と甘々裏表王子

「可愛いって、誰が？ここには、あたしと、あなたしかいませんよ？」
あたしはいつになく真剣にいった。でも男の子は、「ははっ。無自覚か」
と訳のわからないことを言った。
この人、顔はかっこいいのに、頭は弱いのかな？
「俺の名前は山下龍、よろしくね」
「あっ、あたしは石原沙羅、です。よろしくお願いします」
「ははっ。同い年なんだから、敬語じゃなくてもいいよ」
「あっ、うん！よろしくね！山下君！」
「龍」 え？山下君、なんか言った？
「なんかいった？山下君」
「龍って呼んで。沙羅」
ドキッ！
まただ。またドキッって言った。
でも、龍って呼んでって言った？
「え？龍君じゃ、ダメ？」
あたしは上目遣いで言った。(龍君のが身長が高いから自然とそうなるだけだけど)
「だから、その目で見るなって///」
またなんか言ってる。独り言が激しいのかな？
「わかった。龍君でいいよ」
「うん！わかった！じゃぁ、改めてよろしくね。龍君！」