天然鈍感美少女と甘々裏表王子
「なにが誤解してるっていうの⁈」
だって、龍君は他の子とキスしてもなんともおもわないんでしょ?
「はー。だから。
まずは涙ふきな」
そういって龍君があたしの涙をふいてきた。
「まず、俺は沙羅が好きだ。それに、俺の方こそ俺だけが沙羅を好きだと思ってたんだ。だから、さっきの言葉聞けて嬉しかった。あとは、あの誤解だな」
そう。それが一番気になっていたこと。
「あれは、柊美男美女大会では沙羅が優勝するに決まってるから、あんなこと言ったの」
「ほへ?」
あたしは思わず間抜けな声を出してしまった。
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