天然鈍感美少女と甘々裏表王子
「あのさ、龍君。あたし、龍君って呼んでるよ?」
「違う。呼び捨てで呼んで」
ドキッ!
「どっ、どうして?」
あたしがしどろもどろに言うと、龍君は
「言えよ」
ドキドキ。
こんな龍君の怒った声でドキドキするのは、ダメかな?
あたしはしぶしぶ、「龍…」といった。
やだ!すごい恥ずかしい!
龍く、龍は恥ずかしがりながら、下をむいた。
この行動、よくあるんだよね。
「龍?どうしたの?」
あたしは龍に呼びかけた。
「いや。なんでもない。ただ沙羅が龍って呼んでくれたから、嬉しかっただけ」
龍は恥ずかしげもなくそんなことを言う。
もう、こっちのが恥ずかしいじゃん!
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