遊園地
比奈は亜美と同じ塾に通っていた。昔から、家も近い。
「亜美ちゃんにだけは負けちゃだめよ」
そう言われて育ってきた。
今日はテストがあるけれど、たぶん亜美は遅刻をして塾長に怒られるだろう。
亜美と同じく、親にメールで連絡を入れながら、暗号について考える。
数字だった。数学もパズルも苦手だけれど、亜美はまだわかっていないようだ。
それなら、先に解きたかった。
ふと、塾へ向かう足を止める。
ケータイをじっと眺めた。
……そういうこと!
比奈は、塾とは別の方向へ向けて歩きだした。
210501-1
「亜美ちゃんにだけは負けちゃだめよ」
そう言われて育ってきた。
今日はテストがあるけれど、たぶん亜美は遅刻をして塾長に怒られるだろう。
亜美と同じく、親にメールで連絡を入れながら、暗号について考える。
数字だった。数学もパズルも苦手だけれど、亜美はまだわかっていないようだ。
それなら、先に解きたかった。
ふと、塾へ向かう足を止める。
ケータイをじっと眺めた。
……そういうこと!
比奈は、塾とは別の方向へ向けて歩きだした。
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