友情と恋愛の定義〜友達以上恋人未満の関係〜【完】
『おー、わりぃ、わりぃ』
全然、悪びれていない様子で美空の頭をポンポン撫でる尚樹さん。
『ちょっと!子ども扱いしないでよ!』
美空は、そう言いながらも嫌がっているようには見えない。
むしろ、少し嬉しそうにさえ見えた。
ズキン
…なんだよ、コレ…
無性に胸の辺りが痛くなった。
『あ、じゃあ、オレらは、そろそろ行きますんで…』
智が気をつかってくれたのか、そんなことを呟いている声が聞こえた。