ホストの居る公園のあ・た・し
すぐの研修が一通り終わった後で、

営業に配属されて、

最初は上司にくっついていたけれど、

そろそろ一人で営業を始めた。



そんな感じの男の子。



「あの、ここら辺の会社の方ですか?」



あたしが勝手にした想像を、

勝手に回想している間に

男の子が、続けてそう訪ねてきた。



「そうです…」



とあたしは答える。



ここら辺の会社というか、

すぐ裏の会社だけど。


もう、

ドキドキしながらだとそう答えるのが精一杯。


しかも、

明らかに年下だって分かっているのに敬語になっちゃう。


ドキドキついでに、

思わず語尾に


『ございます』


まで付けて言いそうになったけど、

どうにか踏みとどまった。
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